中日新聞 H13.6.26掲載記事
麻の蚊帳 湿度を吸収、放散
 
梅雨も半ばを迎え、寝苦しい季節がやってきた。各家庭にはエアコンが普及したとはいえ、夜通しつけっぱなしにすれば体に良くなく、途中でスイッチを止めれば、再び暑くて起きてしまうことも。夏場の寝不足は疲れを助長し、仕事なども日常生活に影響を与えかねない。「快眠できる」環境についてまとめた。

ベッドの周りを薄い麻の布が囲む。麻布の中は、何となく涼しく感じる。これ日本で昔から虫よけとして使われていた蚊帳を、ベッド用にアレンジしたものだ。
昔懐かしい、麻の蚊帳を勧めているのは、寝具店「菊屋」=静岡県磐田市=三島治社長。蚊帳は昭和40年以降、アルミサッシの普及に伴い衰退の一途、しかし、三島さんが5年前からホームページ(http://www.anmin.com)上で、虫よけ以外の”効能”を紹介し始めると、年間300件ほど注文が来るようになったという。
「虫よけいった効能だけが重視され、蚊帳が安価でつくれる科学繊維などになってしまった」しかし、麻の蚊帳は、虫よけ以外に、湿度を吸収、放散する役割もはたしていた」と三島さん。蚊帳の中の温度は外部より一度ほど涼しく、エアコンの風自体もまろやかにするといい、エアコンを使用するしないにかかわらず「理想的な夏の快眠グッズ」と話す。落ち着いた独特の空間でもあり「睡眠環境をよくする寝具」として見直してもらいたい」。