静岡新聞 平成19年10月22日 朝刊

マダガスカルに善意届け

蚊帳で命、生活守って

蚊帳がマダガスカルへ

磐田市中泉の「蚊帳の博物館」館長で寝具店経営の三島治さん(5Dがこのほ ど、アフリカ大陸南東沖のマダガスカル共和国に、マラリア対策用の蚊帳300 張りを寄贈した。同国支援の目的で、現地での蚊帳生産を模索するNPO法人 に助言したのがきっかけ。以前からアフリカに蚊帳を送る運動に取り組んでい る三島さんは「人々の兪を守るため、蚊帳を役立ててほしい」と願っている。

 NPOは環境・エネルギー・農林業ネットワーク(EEFA、本部・京都市)で、 二十[世紀の環境やエネルギー、農林業の問題に関する調査研究、地域調和・地方分散 型社会構築に向けた提言、市民への広報などに取り組む。同国支援もその一環で、八月には会長の岩永峯一元農水相らが現地を訪れ、さまざまな調査を行った。
  七月にEEFA関係者が三島さんを訪れ、蚊帳の歴史や生産について説明を受けた。三島さんは
  「蚊帳の生産で蚊による風土病から子供を守り、女性らの就労機会を増やす」というEEFAの構想に賛同し、協力を約束した。
  EEFAは三島さんが販売する「菊紋和蚊帳」を購入し、現地調査の際に同国のマルク・ラヴァルマナナ大統領へ贈った。三島さんはこれに合わせ、同国国民への贈り物としてタイ製の蚊帳を寄付することにした。アフリカに蚊帳を贈る運動で販売しているハンカチの売り上げを役立てた。
蚊帳はタイからマダガスカルヘ輸送され、四つの病院に届けられたという。
EEFAは先ごろ、東京都内の同国大使館で調査結果の報告会を開き、三島さんを招待。同国のラディフェラ・B・ジョスラン駐日大使が三島さんに感謝の言葉を述べた。同国での蚊帳生産には、化学繊維か天然素材かの選択、電力の確保、曹匹デザインなど課題が多いが、二島さんは同国に蚊帳生産が根付くことを期待している。