菊屋オリジナル蚊帳(カラミ織)
洗える麻の蚊帳【平成の蚊帳】が誕生
20世紀最後の最先端技術であったインターネットの力で、時代遅れの蚊帳屋になった菊屋は、古人の知恵に学び、蚊帳の素材として麻の分量を増やすことで、人々がより快適に安眠できることを知った。
そして、大陸から伝えられた蚊帳が、高温多湿な日本の気候に合うように進化していったのと同じように、麻の量を増やす蚊帳つくりに取り組んだのである。
この20世紀から21世紀へ移り行く中、殺虫剤やエアコンを嫌い、自然な眠りを求める人たちのために考案した新しい「21世紀の蚊帳」は、タテ糸を絡ませながら、ヨコ糸を固定させ、洗濯にも耐えることのできる「カラミ織」で織った。なんでも洗濯したくなる、きれい好きの現代人にあわせて織り上げた、古くて新しい蚊帳である。
洗えるのは「カラミ織」だからです
21世紀の蚊帳のカラミ織り方は決して新しいものではなく、その昔は漁網や、蒸し布などに用いられたものであり、水にも強い織り方なのである。
このカラミ織の糸にはたいていの場合、綿糸を使っていたのだが、安眠を保証する、グレードの高い蚊帳にするためには、その素材を麻にしなければならなかった。
オリジナリティを出すための生みの苦しみもあったのだが、ここ遠州地方ならではのカラミ織を手掛ける幡屋さんの協力をえて、どこに出しても通用する立派な麻生地を織り上げることができた。
ただ織り上げるまでの設定や、織り上げる時間は平織りの3倍の手間暇がかかる。
らせん状になった立体構造のカラミ織は、丈夫で、航空力学上からも風通しが良いと評価を受けた。
静岡大学との共同研で菊屋のカラミ織の蚊帳は 通気性も良く、涼しい! との実験結果を得た。
いろいろある麻の種類と蚊帳
より安眠できるものにするため、麻の分量を最大限にした麻100%の蚊帳の素材として、タテ糸にラミー(苧麻)、ヨコ糸にはリネン(亜麻)を採用した。この純麻の蚊帳こそが、もっとも快適な安眠空間を構築できるものだと提案したのである。さらに、最上級の蚊帳として、蚊帳の縁から吊紐に至るまで、糸を用いる個所はすべて麻100%の極上仕立の蚊帳を世に出すまでに至った。
かくして 菊屋は平成の蚊帳(=カラミ織の蚊帳)として
● 本麻の蚊帳 (たて糸がラミー 緯糸がリネン)
● 綿/麻の蚊帳 (たて糸がコットン 緯糸がリネン)
● 最上級の麻の菊紋和(きくもんなごみ)蚊帳
さらに 麻100%という表示の許されない
● 大麻・ヘンプ100% の蚊帳を世に出すことになった。
● たて糸をオーガニックコットン 緯糸をヘンプの蚊帳
を製造・販売しています。