蚊帳の居住性の実験をしました
菊屋のオリジナルカラミ織の蚊帳について、地元の静岡大学と蚊帳の研究・実験をしました。
担当していただいた静岡大学の大村知子教授は(社)日本家政学会被服構成学部会の、元部会長であり日本代表として国際的にもご活躍された先生です。
蚊帳の中と外で微風を起こし、温度の変化を調べました。
自動風量を起こし、蚊帳の中と外とで時間の経過による温度差を測りました。室温を28℃から徐々に上げていきましたが、ある時間を過ぎると絡み織の蚊帳の中の温度はあまり上がらなくなりました。
また、微量風速計を用いた通気性のテストでも、平織りの蚊帳に比べてカラミ織の蚊帳の方が風通しが良いという結果も出ており、平織りに比べ、絡み織の蚊帳はいくつかの点で優れていると言えます。
カラミ織の蚊帳生地と平織りの蚊帳生地の強度検査をしました
グラフを見て頂ければわかる通り、破断するまでの加重の違いは明らかです。縦糸の強度は平織りの約3倍という結果が出ています。
カラミ織の蚊帳は、お洗濯も可能で、長く使って頂ける蚊帳と言えます。
蚊帳の実験・研究結果<大村先生のコメント・評価>
カラミ織の蚊帳は通気性も良く、涼しい!
静岡大学 大村教授
「カラミ織の蚊帳は従来の平織の蚊帳と比べて強度があり、また、立体構造になっているため蚊帳内外への通気性に優れ官能評価結果でも従来の蚊帳に対して涼しい」
菊屋は、和室用の蚊帳、ベッド用の蚊帳、ムカデ対策の蚊帳、と、さまざまな用途の蚊帳をつくっていますが、麻製でカラミ織ならではの快適性、丈夫さが今回の実験で立証されました。
※大村知子教授は2009年(平成21年)3月、静岡大学副学長をも務められ、退官されました。たいへんお世話になりました。
麻・ヘンプのカラミ織の用途と可能性
立証されたカラミ織の「チカラ」
立体構造であるから通気性がいい。航空力学的にも風を通しやすい構造です。
丈夫で洗濯にも耐える、今までにない水洗いができる天然素材の蚊帳。
さらに、素材を麻やヘンプにすることによって、吸湿・発散性が増し、涼感が漂う安眠空間となる。
また、絡み合うことによってよい波動がうまれるのであろうか?
DNA構造に似た「らせん構造」
カラミ織は二本のタテ糸が絡みながららせん状はDNAと同じような構造です。
カラミ織の素材を麻・ヘンプにすることによって、心地よい波動が生まれるのでしょう。
以心伝心、心温まる「安眠空間」となります。
蚊帳以外の用途・可能性がたくさんあります。
安眠素材 麻のカラミ織のプロダクツ
生活変化により、防虫目的の蚊帳の需要は減少し、蚊帳がなくなったかのように思えましたが、単に蚊避けのためでなく、安心・安眠・癒しといった、快適な生活を演出するための生活用具として、今後の可能性がみえてきます。
昭和の蚊帳は、でんぷんノリで固めた平織りの蚊帳。
平成の蚊帳は、洗濯が可能になったカラミ織の蚊帳。
そして、古くて新しい令和の蚊帳は、聖なる眠りに目覚める大麻ヘンプでカラミ織の蚊帳となりましょう。
麻・ヘンプ
カラミ織蚊帳生地を使ったストール 新ブランドロアース
カラミ織の蚊帳生地をユニット素材で用いた ねいるケアあんみん枕
カラミ織蚊帳生地を二重にしてつくった 麻かやケット
カラミ織蚊帳生地を内側に用いた ヘンプマスク
と菊屋はカラミ織の素材で新たなプロダクツ開発を進めています。