三つの麻 ラミー・リネン・ヘンプ
麻には苧麻(ラミー)、亜麻(リネン)、大麻(ヘンプ)があります。
戦前までは麻といえば、大麻を指していましたが、アメリカの占領政策による大麻取締法によって、大麻は栽培することも、所持することさえも許されなくなりました。
品質表示法でも、「麻」を許されるのはラミーとリネンだけで、ヘンプ蚊帳の外=指定外繊維、とされていました。
3つの麻でつくった蚊帳
ですから、菊屋が平成時代に蚊帳を復活させた本麻の蚊帳は、経(たて)糸にラミー、緯(よこ)糸にリネンをもいちてた本麻の蚊帳を「平成の蚊帳」として製造してきました。
それが2004年のアースデー、翌2005年の愛地球博で、ヘンプの蚊帳をつくれと言われて指定外繊維の麻糸(ヘンプ糸)をもちいた古くて新しい蚊帳を復活させたのです。
経糸としてヘンプを用いて織り上げるのは至難の業で、何度も失敗に失敗を重ね、復活できたのでこれを「令和の蚊帳」と呼んでいます。
ラミーとリネンは、一般的に夏向けの繊維とされていますが、ヘンプは冬は暖かく、夏は涼しい、一年を通して人々にやさしく働いてくれます。
蚊帳から生まれたかやケット
菊屋はこの3つの麻をつかって、かやケットも作っています。
麻かやケットとヘンプかやケットです。
夏向けには「麻かやケット」経糸:ラミー、緯糸:リネンです。
一方
一年を通して快適にやさしく眠りに誘ってくれる「ヘンプかやケット、藍染ヘンプかやケット」経糸・緯糸ともにヘンプ、が人気商品となっています。
3つの麻の特徴を生かした、蚊帳や寝具で理想の睡眠環境をお築きください。