蚊帳のはじまり
2月4日 日本蚊帳商工組合の総会
四半世紀ほど前まで、「立春」の日に、全国の蚊帳職人たちが京都に集い、「日本蚊帳商工組合」の総会が開かれていました。
そこでは、それぞれの蚊帳工場での糸の状況と、販売価格などを確認しあって、その年の本格的な蚊帳づくりを始めたのです。
私ども菊屋が店頭だけでなくインターネットで蚊帳を販売したのは1997年からでしたので、その頃にはまだ蚊帳商工組合は存在していました。
しかし、蚊帳の需要は減少の一途をたどり、2000年2月4日の総会で、「蚊帳の社会的使命を終えた」として、「蚊帳組合解散」決議がなされました。
そこから菊屋の「新しい蚊帳づくり」が本格的に始まったのでした。
節分・立春は蚊帳の始まり!
磐田市府八幡宮にて 菊屋社長 三島治
菊屋の蚊帳の始まり
潜らなくても立ったまま出入りが可能なベッド用の蚊帳をはじまりに、洗える自然素材のカラミ織の蚊帳、底生地をつけたムカデ対策蚊帳などなど・・・・、
菊屋はお客様のご要望にお応えした蚊帳づくりをしてきました。
その後も、菊紋和蚊帳、大麻ヘンプの蚊帳、等々・・と、この節分を期に「立春」からの新しい蚊帳づくりを始めてきました。
蚊帳の役割 5段階の蚊帳の進化
1.命を守る蚊帳 → 2.脱・恐怖のムカデ蚊帳 → 3.安眠の蚊帳
→ 4.癒しの蚊帳 → 5.祈りの蚊帳 と、菊屋は蚊帳を進化させてきました。
このように毎年、ネットの向こうにいるお客様に喜んでいただけるとワクワクしながら新しい蚊帳づくりに挑戦してきました。
令和の蚊帳
そして時は流れ、・・・・・・
平成から、時代は令和に移り、コロナで世の中が様変わり、これまでとは違った考え方、違った色合を蚊帳にも反映させていこうと思っています。
平成から令和の蚊帳へ
平成の時代は戦争がない平和な30年だったと言われています。
そして、蚊帳は、まさに平和のシンボル。「相手を殺さず身を守る」道具です。
確かに平成は戦争がなく、平和な時代でしたが、反面、自然災害の多かった時代でもありました。
戦争がなく平和ではありましたが、天からの戒め、おとがめをたくさん受けた災い、天災の多い時代だったともいえます。
そして、迎えた「令和」の時代は神の前にひざまずき、まさに、
人盛んなりて 天に勝ち 天定まりて 人に勝つ
時代なんでしょうね。
人間が我がもの顔で、生きていけない、持続可能な働きかけを健気にしていく時代のようです。
自然の中で生かされている存在であると肝に銘じて生きていく時代でしょう。
蚊帳の推移
共生・共眠で安眠へ
そんなことから、これからの蚊帳づくりは「自然の摂理」に則った地球にも負担がかからない、二酸化炭素を増やさないような製品づくりを心がけるべきだと思います。
おかげさまで、菊屋は昨年、節目の創業70周年を機に令和の安眠素材として麻・ヘンプで立ち上がることができました。
ここからも「共生~共眠」を掲げ、これから創業100年に向けて、麻・ヘンプを素材とした蚊帳や寝具づくりを進めて行こう!と、決意いたしました。
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