安眠のはじめの一歩 ヘンプ安眠枕の軌跡
先ずは枕から安眠への軌跡
あんみん枕 誕生の軌跡について
おかげさまで菊屋も創業70周年を迎えましたが、「脳と身体をやすめる」菊屋オリジナル枕【ねいるケアあんみん枕】は、枕博士=故・加藤勝也氏との出会いからはじまりました。上の図の赤字の囲み①と②部分です。
また、HPを開設したのも枕博士の加藤勝也氏から枕の加藤理論と加藤式枕の伝道を依頼されたからでもありました。
脳と身体をやすめる安眠枕
同じ「ねる」のでも Go To Bed と Go To SLEEP との違いは、身体をやすめることと、脳がやすまることとの違いとも言えましょう。身体の疲れは Go To Bed でとれますが、脳の疲れは Go To SLEEPでしっかり眠らなければ回復しません。
先ずは枕を替えて【Go To SLEEP!】
菊屋の「ねいるケアあんみん枕」のことを一言でいうと 「身体と脳を休めるロハスな枕で、日干し丸洗いができ、アトピーの方にも安心して使える枕」 となります。
さらに、「天然素材100%でここちよい頭寒(足熱)を実現します。高さ調節ならびに後頭部の形に合わせて詰め替え可能なカスタマイズ枕」 なんです。
「眠る」とは、「子(子)に入る」ことから、転じた言葉です。「子」は子丑寅・・・・の子で、北を指しています。また「子の国」は神の国ともいわれ、神社はすべて北に向かってお祈りをし、亡くなった方も子の国に帰るとして、北枕です。毎日を元気に潔く生き抜いたら、枕のケアをしてぐっすりとやすんでくださいと「ねいるケアあんみん枕」と命名したのです。Go To スリープにのための最初の一歩としての枕だと言えます。
発売から10年以上が経過しているのですが、ご愛用者様から、次のご愛用者様へと、だんだんと多くの方にご愛用していただいております。
自分が使って、良かったからと、ご家族や、お友達にも紹介していただき、おかげさま、今でも、相変わらず菊屋のヒット商品となっています。
この枕の誕生の経緯と、その生い立ち、成長・進化、さらに今後についてみなさまにご案内させて頂きたます。
生みの親は 枕博士=加藤勝也氏
まくら博士 加藤勝也氏 (1935 ~ 2009年)
福島大学を卒業後、寝具メーカーに就職、寝具の企画開発・販売に携わるなかで、およそ30年ほど前、枕の形・高さに疑問をもち、いろいろな枕を試作して枕革命を起こし空前の枕ブームの火つけ人。枕博士の異名を持つ。
枕が原因の枕症について警鐘を鳴らし、著書 「人はなぜ枕をするのか」(立風書房)等を著す。年間10万個販売実績の枕を開発、枕ブームの火付け人。
加藤勝也氏 最後の枕
そして「ねいるケアあんみん枕」は加藤勝也氏最期の枕となったのです。
2009年9月19日に、この枕の完成=発売をたいへん喜ばれたのですが、翌月の10月7日に、永久の眠りに就かれました。享年75歳。
枕博士の加藤勝也さんとはお亡くなりになるまで、20年以上にわたり、公私ともどもにお世話になりました。ご自宅のある草加市でのご葬儀に参列し、棺の中に、加藤式枕の集大成ともいえる「ねいるケアあんみん枕」を納め、「加藤氏死すとも、枕よ永遠に」と継承の使命感を抱き、今日まで、この枕を育てて参りました。
育ての親 三島治(菊屋店主)
加藤勝也氏のご指導を仰ぎながら、共同開発をさせていただきました。
私・三島治は 1956年(昭和31年)、静岡県磐田市の寝具店=三島屋ふとん店の長男として生まれました。
もはや戦後ではないと言われながらも、モノのない時代。まちのふとん屋は、それなりに社会的にも使命を与えられながら、幸せな暮らしを続けていました。
小さなまちのふとん屋の長男でした
昭和31年当時の 三島屋ふとん店
開店前に並ぶお客様 1950年代の三島屋ふとん店
「しぼりの洋ふとん 100枚追加」の広告に開店前から行列ができ、田舎まちのふとん屋の親子は、それなりに幸せな日々を送らせていただきました。
綿ふとんに加え、洋布団、マットレスも普及してきました。もちろん、ふとんの打ち直しや蚊帳なども販売していました。
モノのない時代の「ふとん屋の親子」小学5年生の私と父
枕博士の後輩になりました
父が経営する「三島屋ふとん店」のを一緒に経営していければと思ってはいたのですが、1975年(昭和50年) 高校を卒業後、不思議なご縁で「流れ流れて、福島へ」と進学したのは福島大学経済学部。
そんな運命だったのでしょう。そんなわけで、枕博士・加藤勝也氏の後輩になったのです。
父は、私が大学4年の10月1日、48歳でこの世を去りました。当時は新卒の会社解禁日でありました。
もしもよろしかったら・・・・ここまでのストーリーはこちらへ
まちのふとん屋時代
父亡き後、私は「お家再興」を肝に銘じ、家業を継ぐのですが ・・・・ふとん屋を維持するのが精いっぱいで月日は流れて・・・・・・・
それでも、なんとか、結婚できて・・・・・あっという間に子だくさん。
1995年(平成7年) 3人目にして 長男が誕生しました。 そこで
菊屋の三代目・誕生祭で枕博士の講演会
菊屋・誕生祭 長男誕生の記念講演会として、枕博士として有名な 加藤勝也氏を招いて、モノ余りの時代のふとん屋の在り方を確立させようと、磐田の市民ホールで「枕の選び方」講演会を開催しました。
加藤勝也氏の枕理論
1995年の磐田での加藤勝也氏の講演内容について、加藤氏からインターネットで 発信してみたらいいだろうと諭されて、満40才の誕生日にインターネットの世界へ入るようになったのでありました。
磐田市での枕の講演会は、新しく「睡眠文化の灯」が灯されたかのように、菊屋の長男誕生に勢いを持たせ、磐田の菊屋から全国区への飛翔の夢を持たせてくれました。
その1995年には、米・マイクロソフト社からWindows 95 が発売され、関西淡路大震災ではインターネットのチカラを知らされた私は、ホームページ上で、加藤氏の枕理論と、その当時加藤氏が開発・販売を開始した加藤式枕である=ノップスピローを、ネット上で販売することを加藤氏から任されました。
40の手習い、まちのふとん屋がインターネットに取り組んだのです。
そして、加藤氏によって発売されたばかりの加藤式枕=「ノップスピロー」のインターネット上での独占販売を任され、40の手習いそのもの1996年5月22日 私の40歳の誕生日にホームページ.「あなたの枕をさがします」をオープンしたのでした。
菊屋ホームページを開設
いまから25年も前のこと、田舎町のふとん屋がHPを開設して、「あなたの枕をさがします」が話題になり、雑誌等でとりあげられました。
こんな風にして、インターネット上で、枕の加藤理論と加藤式枕の「ノップスピロー」の販売をしていました。
・・・・・・そして、ネットで蚊帳の販売が始まりました。
枕がはじまり ネットの蚊帳屋時代へ
蚊帳の精神で 共生~共眠 日本睡眠環境学会 睡眠改善協議会へと
1997年 枕をご購入いただいたお客様から、蚊帳はないか? と尋ねられ、調達したのがきっかけで、インターネット上で蚊帳の販売を開始しました。ご要望にお応えして、時代の要請に応えながら、古くて新しい21世紀の蚊帳を製造、そして販売をはじめました。
蚊帳・・・殺虫剤を使わずに身を守り、自然の風を採り入れる、自然と調和した眠りの実現をと「共生~共眠」を唱えて、加藤勝也氏と睡眠環境学会等で発表をさせて頂いてきました。
枕と蚊帳の相関関係
蚊帳の有用性を唱えるべく、私のテーマ : 睡眠改善のための第三の鍵 共生~共眠 として加藤氏といっしょに日本睡眠環境学会等に通い、「共生~共眠」を唱えてきました。
人は眠るのではなく、大自然のリズムの中で眠らされている存在です。
ちょうど、自律神経と同じように、自分の意思ではコントロールできない部分が睡眠にはあると認識してください。
人の体内にセットされた、サーカディアンリズムを地球上の現地時間に合わせ、昼は元気に活動し、夜は静かに眠る。この当たり前のとも言える、地球と共に生き、地球とともに眠るリズムが良い眠りの元です。
「共生~共眠」の大切さを唱え、枕博士・加藤勝也氏と同じ睡眠環境学会で1999年以来睡眠環境改善 安眠空間の創造=「共生・共眠」を発表して参りました。
その他、睡眠改善協議会 日本睡眠学会等で眠りの勉強を積み重ねて、認知行動療法を採り入れた、【講座】「クスリに頼らない安眠術」を立ち上げました。
睡眠とは・・・・睡眠の定義
●人間や動物の内部的な必要から発生する,「意識水準の一時的な低下現象」である.そして,覚醒可能なことが絶対条件である。
●睡眠は健康や安全に強く影響を及ぼす基本的な「生命現象」であり、高度に発達した脳を効果的に休息させるように進化してきた「生命現象」でもある。
睡眠はオーバーヒートした脳をクールダウンさせる生理現象である。
昔から言い伝えられてきた 頭寒足熱の正当性が伺えるます。
すなわち、眠りとは オーバーヒートした脳や内臓諸機関を冷やすものです。
体温、(皮膚音ではなく体の深部の体温=深部体温)の変化と睡眠の関係はホットです。
人は、およそ24時間の体温変化のサイクルをもっています。
これをサーカディアンリズムといいますが、午後の7時くらいが最も体温が高くなっています。
この時、睡眠をとってはいけない!として、睡眠禁止帯とまで呼ばれています。
睡眠は、体温が下がるところで、起こります。睡眠中は体温が下がります。ともいえるのです。
体温の上昇中や、ピーク時で眠っても、世眠りは得られないということになります。
頭寒足熱と「共生~共眠」の枕つくり
加藤氏の指導を仰ぎながら、枕の加藤理論に「頭寒足熱」と「共生~共眠」の蚊帳の精神を採り入れた枕つくりを始めました。身体だけでなく脳をやすめる枕つくりに着手しました。
洗えるカラミ織の蚊帳生地の採用
これまでの蚊帳は、お洗濯ができませんでしたが、菊屋はお客様のご要望で、天然素材で洗える蚊帳を開発していました。 麻のカラミ織の蚊帳です。
従来の蚊帳生地は平織り。糊で固めていたため洗濯することができなかったのを、安眠がテーマの菊屋のスリーピングネットは縦糸をねじりながら横糸を通していく独自の【カラミ織】を蚊帳生地用に開発していたのです。
これによって、吸湿発散性に富む天然素材で洗える蚊帳が実現したのです。これが菊屋の古くて新しい「平成の蚊帳」です。
※この麻のカラミ織をユニット生地に採用しました。
球状ウールと蚊帳生地を使用した枕のユニット
球状ウール これは加藤勝也氏が枕用に開発した お洗濯ができる画期的な枕素材です。
枕の素材としては、そば殻がいいのですが、耐久性がなく 寿命は1年です。
パイプ等 プラスチック素材は吸湿発散性がありませんので 頭寒足熱 とはいきません。
丸洗い・洗濯が可能な枕
洗濯をすれば、枕も頭もすっきりします。洗濯後も選択前と同じくらいにふかふかです。
加藤勝也氏は様々な実験データを残してくれました。
それを元に、頸椎部分には60gのウールノップスを用いれば、上手くいくことが分かりました。
あなたにぴったりの枕にカスタマイズ
初期値として、上の図で、球状ウール(ウールノップス)を Aの部分には60g、Bには70g、Cには240gとしていますが、自分の候と部の形や、頸椎孤にあわせてカスタマイズすることが出来ます。
菊屋では枕つくりのワークショップも開催しています。
枕本体の生地も麻100%で頭寒足熱
ユニットだけでなく、枕本体も 「頭寒足熱」に適した麻を用いました。
こうして、眠りを大切に 寝入る前にケアをしてくださいと「ねいるケアあんみん枕」は誕生しました。
新聞発表 2009年9月19日 中日新聞
加藤勝也氏最後の枕
「ねいるケアあんみん枕」新発売の翌月、2009年10月7日 加藤勝也氏 ご逝去 享年75歳
ご自宅のある草加市でのご葬儀に参列し、棺の中に、加藤式枕の集大成ともいえるこの「ねいるケアあんみん枕」を納め、
加藤死すとも、加藤式枕の集大成枕 ねいるケアあんみん枕は永遠なり。
かくして、私は亡き父と、枕博士・加藤勝也氏の志を継ぐという大きな使命をもちました。
ねいるケアあんみん枕 を大切に育てていく使命です。
蚊帳と枕におお麻・ヘンプを採用
その後、令和の安眠素材=おお麻・ヘンプを用いた安眠グッズの提供をして行く過程で、カラミ織の蚊帳生地だけでなく、新たに無漂白の糸でヘンプの生地を織り上げました。
このように、1996年 加藤勝也氏の開発した「ノップスピロー」を販売していた菊屋は、共生・共眠をスローガンにした蚊帳づくりを通して、2009年 加藤勝也氏のご指導の下「ねいるケアあんみん枕」を開発しまし、その後、ヘンプの蚊帳の開発にも力を入れていく過程で、ヘンプバージョンの「ねいるケアあんみん枕」を開発・販売。菊屋の創業70周年を迎えました。
加藤死すとも、枕は永遠に、持続可能な眠りのサイクルを築いてまいります。
令和の安眠素材・ヘンプあんみん枕
枕も、人にも地球にも負荷のかからない、持続可能な眠りのサイクル、自然な眠りのリズムを乱さないように進化させていきます。
●ヘンプあんみん枕 18,000円(税別) ヘンプ100%枕カバー 4000円(税別)
合計 22,000円(税別)のところ税込で 18,000円にて大奉仕!
New!創業100周年をめざして!秋冬安眠パッケージ2024
ヘンプは令和の安眠素材
2022年11月30日~12月3日、タイバンコクで開催されたヘンプエキスポ2022に、菊屋はタイ産業用ヘンプ貿易協会(TIHTA)から日本ブース(ゴールデンヘンプショーケース)のメンバーとして参加要請を受け、蚊帳~ヘンプあんみん枕など、ヘンプ製品も展示をしてきました。ヘンプは令和の安眠素材だと国内外に発信してきました。
枕に続いて、おススメ安眠パッケージ
菊屋・創業70年に続き、「創業100周年をめざして」という思いを込めて安眠寝具をあれこれ組み合わせたお得な安眠パッケージをご用意いたしました。
掛ふとん 敷ふとん カバー シーツ 抱き枕 ヘンプグッズ・・・・等々菊屋ならではの安眠ラインナップをしました。このチャンスをご活用ください。