萌黄(もえぎ)の蚊帳
萌黄(もえぎ)の蚊帳
古く江戸時代から伝わるみどり色の蚊帳は「萌黄(もえぎ)」の蚊帳と言われ、蚊帳と言えば「萌黄色」が主流でした。
『となりのトトロ』に登場する蚊帳も、みどり色の萌黄蚊帳です。
風情ある色合いが、今も愛され続けている「昔ながらの蚊帳」です。
素材
純麻
縦糸・横糸/麻100%
片麻
縦糸/綿100%・横糸/麻30%、レーヨン70%
色
萌黄色(みどり)
附属品
プラスチックリング、調整紐
お手入れ方法
丸洗い不可
サイズ
- 三畳用
150×200×(H)200㎝ - 四畳半用
200×250×(H)200㎝ - 六畳用
250×300×(H)200㎝ - 八畳用
250×350×(H)200㎝ - 十畳用
300×400×(H)200㎝
特徴
みどり色蚊帳は「萌黄(もえぎ)」の蚊帳と言われ、蚊帳と言えば萌黄色といわれてきました。
となりのトトロに登場する蚊帳もこのみどりの蚊帳です。
寛永三年(1626年)の夏、西川二代目甚五郎は、蚊帳の荷を背負って近江から江戸に下る途中、あまりの暑さに大樹の陰で憩ううち、いつしか眠ってしまいました。
すると夢の中で、緑のつたがらすが一面に広がる野原にいる自分に気付きました。
生き生きとした若葉の色が目に映えて、気分はまるで仙境にいるようだったといいます。
夢から覚めた二代目は、「これだ!」と思わずひざを打ち、見たばかりの夢のイメージを、蚊帳に再現することを思い立ちました。
「寝る時も目覚めた時も、涼味あふれる緑の中にいると思えば、蚊帳を使う人の気持ちを和ませ、爽快な気持ちにさせることができる」と。
蚊帳は、このようにして萌黄色に染められ、紅色の縁取りをされて登場しました。
この近江蚊帳誕生のエピソードは、近江商人を語るいくつもの歴史書や物語によって紹介され、今も語り継がれています。