蚊帳が近江から遠江へ

安眠の担い手 近江から 遠江へ

蚊帳生地を染める

2012年、新春早々、朝日新聞の論説委員でもある六郷孝也氏が一枚の写真を手に取材にみえた。
それが上の写真、1963年滋賀県長浜市での麻蚊帳天日干しの写真である。

そして、以下に写した「安眠の担い手 近江から遠江へ」として1月25日の朝刊に紹介されました。

朝日新聞 1月25日 近江から遠江へ

ぼかしの蚊帳 蚊帳の博物館

藍色のぼかしの入ったこの生地を見ると、なつかしい気持ちになる。
麻蚊帳の生地を干しているところだ。

蚊帳で眠った遠い日々が思い浮かぶ。

残雪の伊吹山をのぞむこの場所は琵琶湖のほとり、滋賀県長浜市。

1963年3月、天日干しの時季に撮った。

手間のかかる本麻の蚊帳は高級品だった。
綿と混紡した濃緑色の普及品は乾燥機で乾かせた。

56年ごろに生産のピークを迎えるが、その混紡も合成繊維にかわりつ
つあった。蚊帳そのものが消えるとは、まだ思いもよらないころだった。

この干し場はいま、トヨタ自動車のシートや内装材をつくる大塚産業グループの本社になっている。
306年前に蚊帳づくりから出発したが、この63年にトヨタヘ納入を始め、
蚊帳づくりは5年後にやめた。

「長浜市でいまも蚊帳を作っている企業はありません。米原市にI軒残る業者も、自衛隊特注の野営用を作る程度です」。
長浜市商工会議所の桐山輝雄事務局長(62)は、小さくたたんで包装した当時の商品を出してきて話してくれた。

近江の蚊帳は消えそうだが、遠江が新たな産地になりつつある静岡県
磐田市で寝具店、菊屋を経営する三島治さんは一昨年、干数百張り売った。「前年比3割増です。大震災で暮らし方を見直す人が増えた」と分析する。

店には伝統的な蚊帳から現代風の蚊帳まで十数張りをつっている

「蚊帳の中こそ快適空間」と十数年前にネット販売を始めた。

ムカデ対策用に六面体で底のある蚊帳を作ったら次々に注丈が入った。
ヘンプ(大麻)の蚊帳が中心だが、電磁波も電波も届かない特注蚊帳
も作った。
快適にに不安なく眠りたい。蚊帳本来の役割は変わらない。

                     (六郷孝也)

菊屋のミッション 安眠の担い手

蚊帳 近江から遠江へ

この新聞記事は、菊屋=「安眠の担い手」として取り上げられたのであり、 たいへん 嬉しく記事を読ませてもらいました。

この六郷氏の取材から、しばらくして東京都の文化財団法人である
世田谷文化生活情報センターの生活工房さんから企画協力の依頼を
いただいたのでした。

国際的な「ワールド・スリープ・デー」(3/18)に日本独自の9月3日を加えて年2回の「睡眠の日」と「睡眠健康週間」が、昨年7月に制定されました。

「良質の睡眠は子供の心身の成長に重要であり、生活習慣病を予防し、高齢者の生活の質を高める」として「眠りを大切にする」国民運動の展開を促す「睡眠の日」であります。

そこに「安眠の担い手」として3月2~18日開催の 「I’m so sleepy どうにも眠くなる展覧会」に菊屋が呼ばれたのも「安眠の担い手」としての評価だと嬉しく思っています。

 

 

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