今日の眠りと 永久の眠り
人は毎日、毎夜、健やかに、健やかに眠って、いつの日にか安らかに、眠ってあの世へ行きます。 菊屋はこの今日の眠りと、永久の眠りについて考えてきました。
その眠るのに大切な道具が「寝具」です。この寝具を菊屋は三島屋ふとん店の時代から「心具」、「神具」として大切に扱ってきました。
そして、その眠りの道具としての寝具の最高の【安眠素材】が大麻・ヘンプだと提供しています。
安眠素材としての麻・ヘンプのチカラ
大麻は、まっすぐと力強く成長する聖なる植物で、穢れを祓う力を持ち、神社では神と現世とを隔てる注連縄としても活用されていた。
それでは、その大麻で作った蚊帳や寝具には、いったいどんな意味が隠されているのだろか?
麻の分量を増やせば増やすほど、快適な安眠空間ができる。「綿の蚊帳」からはじまって、よこ糸に麻を混紡した「片麻の蚊帳」。次にタテ糸とヨコ糸共に麻混紡糸でできた「両麻の蚊帳」、そして一番快適な安眠空間をつくる蚊帳はタテ糸ヨコ糸ともに麻(ラミー)100%の「本麻の蚊帳」といった順番である。
麻を苧麻(ラミー)ではなく、大麻(ヘンプ)にしたらどのような効果が期待できるであろうか?
眠りの世界を大麻・ヘンプでくくる
大麻(ヘンプ)で区切った聖なる領域が、現世と仕切られるべき神の国を構築することになるのではなかろうか。そんなことを考えていたらリクエストがやってきた。
棺を製造している会社にウィルライフ株式会社ある。棺は棺でも、地球にやさしい、木材ではなく段ボールでできたお棺(=エコフィン)を製造販売している会社だ。このお棺はロハス大賞にも選ばれてもいて、蚊帳とは相性がいい。私は社長を務める方と何度かご一緒させていただいたが、数年前、彼から「棺の周りの覆いを大麻の蚊帳で」との依頼を受け、またしても蚊帳に連れられるように、生きている間の入棺体験会を行った。
安らかな眠りを!入棺体験で
飛ぶ鳥、後を濁さず、火葬にあたり有害物質を発生させない、地球にやさしいお棺=エコフィンを選ばれる人が増えているようだ。
そのお棺を、麻で覆った空間を作る。ここでの麻は、穢(けがれ)を払う大麻をと所望された。現世での穢れを祓い、麻でできた聖なる麻空間に、さらにあの世に旅立つ地球にやさしいお棺とヘンプの蚊帳の組み合合わせである。
人は毎日、毎夜、健やかな眠りを繰り返し、やがて、「安らかな眠り」「永久の眠り」に辿り着くのだが、「眠る」ことと「死する」こととを、どのように位置づけるか?
夢と現実、健やかな眠りと安らかな眠り、まさに生と死の境界を、「大麻の蚊帳」をもって形成するのである。
入棺体験で生きる意味を確認する
生前の入棺体験をすることで、「命を知る」と同時に「眠りを知る」ことにつながるのではないかと考え入棺体験会を実施した。
かつて寝ること、寝入ることは子(ね)入ることであり、子(ね)の方角、すなわち十二支でいう「北」の方角に入ることとされていた。この北にある「子の国」とは「神の国」であり、なるほど神社仏閣は北向きで、お賽銭も北に向かって投げるではないか。亡くなった方も北枕に置かれ、神の国に帰るとされていた。北枕を忌み嫌う方も多いようだが、北枕はぐっすり眠れるという。ある機会に風水の先生に尋ねてみると、「亡くなった方を北枕に寝かせるほど、北枕は神聖なものです」と薦められた。
入館体験は、生きている意味を知るためにも価値あるものだが、何も棺桶に入らなくても、毎日の眠りの空間をヘンプの蚊帳でくくってみてはどうだろう。神が降りるところを聖なる場所として区切るように、私たち(の魂)があの世(神の国)へ旅発つ場所にも、自分たちが自然と接する聖なる領域=寝室に注連縄を張るように、蚊帳を吊ってみることをお勧めしたい。もちろん、蚊よけの夏だけの蚊帳でなく、一年を通して今日一日の穢れを祓う、魂の浄化の空間としての蚊帳を。
朝に道聞かば 夕べに死すとも可なり
今日一日をしっかりと生き抜きましょう。
そして、一日が終わったら、ぐっすりとしっかりと子の国への旅立ちを。
ヘンプの蚊帳の中で、ヘンプに囲まれて、健やかに、安らかに。
大麻・ヘンプは究極の安眠素材です。
これが古くて新しい、「眠りの型」となりましょう。
「世界中が平和で、みんな、安心して安眠できますように!」
眠りに目覚める 令和の子年
これからの時代、眠りに目覚め、これまでよりもずっと、眠りを大切にしましょう。