麻製の蚊帳 三井グラフ

蚊帳はくつろぎと安心の快眠グッズ

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麻布製なら蒸し暑さも和らぐ

かつては夏の必需品であった蚊帳だが、下水道の整備、殺虫剤の登場、網戸やエアコンの普及などによって蚊帳をつる家が年々減り、現在では蚊帳を知らない世代も増えた。需要がなくなったことで、2000年には蚊帳業者の組合も解散。

しかし、今もさまざまな理由で蚊帳を愛用している人たちはいる。

「中に入ると涼しい、安らぐ、家族が一つになれる。クーラーや扇風機の風もまろやかになる…。

ネットの中で蚊帳が復活

三島家一同蚊帳の中

蚊帳が虫除けだけの道具と思ったら間違いです。虫を殺さず自分の身を守るというのも日本人好みでしょ」と話すのは、静岡県磐田市で寝具店「菊屋」を営む三島治さん。

三島さんは1996年に開設した店のホームページ「安眠コム」を通じて、蚊帳の効用をを積極的にアピールしてきた。1998年からは独自ブランドの蚊帳、間仕切りなどのオーダーメイド蚊帳の製造販売も始め、昨年は全国から1500枚もの注文が寄せられた。

 目本経済の″蚊帳の外″に置かれた町の寝具店が、再び世の中の役に立てるようにと開設したのが「安眠コム」。

インターネットの双方向性を生かし、三島さんは最初、その人に合った枕の提供に力を入れれいた。    

 あるとき、お客さんから 『ところで蚊帳はありますか』と聞かれたんです。目から鱗が落ちるようでしたよ。必要とされる商売はこれだって」。以来、あちこちから蚊帳を集めて紹介したところ、反響は予想を大きく上回った。

「蚊帳の復活はITの産物」が三島さんの持論だ。
 蚊帳は紀元前に中東で生まれ、日本には中国経由で伝来して奈良時代から作られ始めた。一般に普及するのは江戸時代になってからで、麻を使用した近江蚊帳などの特産品も生まれたが、当初、庶民が使っていたのは和紙をもみほぐした蚊帳。ちなみに昔の蚊帳は萌黄(もえぎ)地に赤いふち布。戦後は合成繊維が登場し、青または白地に青のすそぼかしが入ったものが主流となる。

そして、21世紀になって登場した菊屋の蚊帳は麻100%。生成りのままのやさしい色と木製のつり具が今風だ。

21世紀の蚊帳 平成の蚊帳

カラミ織の蚊帳 布地は編み目のよれない遠州伝統の「からみ織」、縫製はピアノ運搬用布団などを作っている地元企業に協力を求めて出来上がったもので、麻なのに洗濯ができるのが特長。快適な睡眠には、実は温度よりも湿度のほうが大きく関係する。麻は通気性とともに吸湿性に優れ、麻蚊帳の中では体感温度が2~3度は下がるという。

菊屋のオリジナル蚊帳はほかにも、立ったままで出入りできるベッド用蚊帳、床部分もおおう六面体のムカデ対策用蚊帳などがあるが、どれもお客の要望で誕生したもの。今年はヘンプ(大麻)の蚊帳を試作し、アースデーのイベントに出品した。

夢は大きく「スリーピングネット」の名前でアメリカ進出も計画中とのことだ。      

三井グラフで蚊帳
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