昭和モノがたり 蚊帳
今も生きる 昭和モノがたり と言った、シリーズで、懐かしいものとして、中日新聞の記者、重村さんが取材に来られました。
「三丁目の夕日」の時代、モノはなかったけれども、心が豊かだったと思い起こします。
そして、ここに蘇ったようにみえる新しい蚊帳は「忘れ去られたものに他ならない」ものでありましょう。
新しい蚊帳は、現在の生活環境に合わせていろいろと改良されてきました。菊屋のウェブ上での進化は、そのまま、蚊帳の進化、眠りの進化と言ってもいいでしょう。
以下、2009年8月4日 中日新聞・東京新聞の記事です。
健康意識の高まりで蚊帳が復活
「蚊帳の外」という言葉があるように、かつては多くの家庭で見られた。
手軽な殺虫剤が登場し、エアコンを付けて閉め切った部屋で寝るようになったこともあって、次第に姿を消していったが、健康意識の高まりなどで最近見直されている。
静岡県磐田市の「蚊帳の博物館」では、さまざまな蚊帳が並んでいた。
ベッドに取り付ける蚊帳=写真、テントのような三角型、底もある六面体型、部屋の一角に個室空間をつくるタイプ・・・・ 「お客さんの要望で作ったんですよ」と三島治館長(53)
三島館長が経営する寝具店「菊屋」では1996年からウェブサイトで販売を始めた。
吸湿性が高い麻を使い、洗濯できる丈夫な編み方を開発。
販売数は年々増加し、昨年は千五百張り。殺虫剤を使いたくないという人のほか、癒やしやインテアとしての需要が増えているという。
蚊を防ぐ道具が「安心感のある空間」という価値を伴って、復活してきた。(重村敦さん)